投資基本

ROE(自己資本利益率)

更新日:


ROEは株主が拠出した自己資本を用いて企業が株主のためにどれだけの利益(当期純利益)をあげたかを示す指標です。

英語表記では「ROE」(Return On Equity)と記述されています。

・計算式
  • 自己資本利益率(ROE) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
  • 自己資本利益率(ROE)=1株あたりの利益(EPS)÷1株あたりの純資産(BPS)

1株あたりの利益(EPS)= 当期純利益 ÷ 発行済み株式数
1株あたりの純資産(BPS)= 純資産 ÷ 発行済み株式数

株主にとってみれば、ROEが高いほど自己資本(自分たちの投資資金)を効率よく使い、利益を上げて能力の高い経営がなされていることがわかります。ROEがあまりにも低い企業は、資金をうまく使えていなく経営が下手ということになります。

例として、100万円の出資金(自己資本)で1年間に10万円の利益(純利益)を上げたら「ROE=10%」になります。このようにROEは自己資本の利回りと捉えることが出来ます。

・ROEを高める方法

①純利益を増やす(自己資本はそのまま)

②自己資本を減らす(純利益はそのまま)

  • 借金をする
  • 自社株買いを行う

ROEの注意点

・借金レバレッジ

100万円の資金で年に10万円の利益が出せればROEは10%となります。ではこの会社が銀行から100万円を年利3%で新たに資金調達(負債)をした場合、単純に利益は倍になりますが負債:100万円の3%の利息3万円を銀行に支払う必要があります。そうした場合の利益は17万円=ROE:17%に上昇させることができます。

このレバレッジ効果の視点から見ると「経営の効率性=レバレッジをどれだけ使いこなしているのか?」という点も評価の対象となる指標なのです。

 

・ROEの高さは財務面の堅実性が損なわれている可能性もある

ROEを高める方法で自己資本を減らす方法で借金をした場合。事業拡大の為、借金をした場合に自己資本が減少します。ROEの数値は高くなりますが事業がうまくいかず利益が伸びなかった場合、また金利の上昇などにより借金の利息が増えてしまうと経営危機に陥る可能性もあります。

 

経営の「効率性、収益性」と、「安定性、安全性」とは、相反する部分があります。ROEの変化を見る際は自己資本比率や有利子負債の変化もあわせてチェックすることがポイントです。

 

コラム

2014年8月に発表された経産省による報告書「伊藤レポート」により、日本企業はROE:「8%」を最低限の目標値に設定しました。

しかし!!アメリカ株はROE:20%付近がたくさんあります。

最近では日本企業も稼ぐ力がついてきて日本株は割安な部類になっている。と言われるようになりましたがアメリカ企業の経営方法・株主還元の優位は変わらないと思います。

 

次回は・・・

ROEを「収益性」・「効率性」・「財務レバレッジ」に分解して考察します。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-投資基本

Copyright© バリュー投資の館 〜銘柄・市場分析からの価値取得〜 , 2019 All Rights Reserved.