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タバコ業界の動向

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近年ますますタバコを吸う人にとって社会の風当たりが強まっています。分煙化はもとより、分煙スペースの縮小、また企業ではタバコを吸う人は採用しない所もあるようです。世界では世界保健機関 (WHO)や米国食品医薬品局(FDA)によるタバコの規制強化を進めさらなる禁煙化に圧力をかけています。

昔から圧力をかけられていると思いますがその中でタバコの需要がどのように変化しているのか調べていきたいと思います。

 

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タバコ業界に対する圧力・規制

厚生労働省のホームページから見つけた2008年のWHOの「MPOWER政策パッケージ」なる報告書でタバコに対する痛烈な批判記述されています。

Monitor(監視):たばこの使用と予防策の監視
Protect(保護):たばこの煙からの保護
Offer(支援):禁煙の支援
Warn(警告):たばこの危険性の警告
Enforce(施行):たばこの広告、販促、後援の禁止
Raise(引き上げ):たばこ税の引き上げ たばこの価格を70%引き上げれば、たばこに関連する世界の全死亡の1/4を回避することができる。

(出所:WHOの2008年「MPOWER政策パッケージ」)

以上の6つの政策でタバコの流行を食い止めようとしています。

その中でタバコ税に関しては増税をすることにより喫煙者が減り、国家の税収が増え経済にとっても良いことだらけで税金を上げすぎることはないと記述されています。(目指すは喫煙者の撲滅が読み取れる。)

2017年は「Tobacco - a threat to development(たばこ-成長の妨害者)」と題し、たばこが原因で、世界で毎年700万人の死者、経済的損失は年1兆4000億ドル(155兆円余り相当)以上に上ると試算している。

・規制

・1971年からテレビでのたばこCMは法的に禁止されている。

・1984年9月の「連邦たばこ表示及び広告法」の改正により、健康被害の警告の内容がより具体的に表示しなければいけない等の表示の規制

・2017年7月28日にタバコのニコチン含有量に関しFDAが新ルール「中毒性のない」水準まで減らすよう義務付ける規制を提案した。従来のタバコは打撃。

・政府が打ち出す2020年東京五輪・パラリンピックに向けて「受動喫煙」防止の対策を強化する方針により飲食店は小さなバーやスナックを除き、原則として屋内禁煙となる見通し

・訴訟

・1997年6月、アメリカの40の州政府が、フィリップ・モリスなど大手タバコ会社に対し、喫煙による医療費の求償を求めた裁判。その後1998年11月、フィリップ・モリス、RJレイノルズなど4社が、46州の州政府とので、2025年までに総額2060億ドルを支払うという和解が成立した。

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タバコ需要・シェア

タバコの需要とシェアを見ます。(出所:Euromonitor International, 2014)

・2012年から中所得・高所得国で紙巻たばこの消費は低迷しているが、タバコの値段は上昇傾向にある。

・企業の業務は政府の方針によって制限され、ヨーロッパでは喫煙率が低下しているが、アジアやアフリカのような新興市場では、タバコ企業は規制の緩い環境を最大限に活用し、シェアの増加傾向にある。

赤折れ線グラフ:流通量          青折れ線グラフ:小売価格

 

国別消費量

タバコメーカーシェア

今後の動向

禁煙化の動きで先進国のタバコ需要が減っている。タバコ最大手フィリップモリスも紙巻きタバコの生産を将来的に中止することを宣言しています。

そこで加熱式タバコの成長が著しい模様です。たばこ葉を燃焼させないためにタールが出なく、既存紙巻きタバコよりも90%有害物質を削減していると臨床結果が出ており、人気が加速。日本では大ヒットになりました。 フィリップモリス(PMI)は「アイコス」、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は「グロー」、日本企業のJTは「プルーム・テック」を手掛けています。

今後は加熱式タバコをどう捉えられるかでの規制リスクが変わってくる模様。政府が打ち出す2020年東京五輪・パラリンピックに向けて「受動喫煙」防止の対策を強化する方針の抜け道としてJTとBAT、PMIの3社は煙が出ない加熱式タバコ従来の紙巻きたばことを差別できるように共同でステッカーを製作し、加熱式のみ認める飲食店や商業施設・自治体や業界団体を通じて配布を始め、加熱式タバコの利用を広める動きを始めました。

出所:日本経済新聞

加熱式タバコ(アイコス)のメリット・デメリット

最後に加熱式タバコ:アイコスを例にメリット・デメリットを記述しておきます。

・メリット

・煙が出なく紙巻きたばこに比べ臭いが少ない

・火を使わなく灰が出なく火事にならない。吸い殻は燃えていないのでそのままごみ箱に捨てれる模様です。

・タールが出ないので壁や歯にヤニがつかないそうです

・体への害が少ない。

・デメリット

・本体が高く、破損の可能性がある

・本体・ホルダーに充電が必要

・重さがあり手入れが必要

 

私はタバコを吸わないのですが一番のメリットは煙が出ないのと火事のリスクが無いのが革新的だなと思いました。加熱式タバコの成長の可能性があるように思います。

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