市場動向

トランプ、税制改革法に署名。1.5兆ドルの減税実現へ

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トランプ米大統領は22日、1兆5000億ドルの減税を実現する税制改革法案に署名しました。

主な内容は

  • 法人税率の現行の35%から21%へ恒久的に引き下げ
  • 米国企業が海外に滞留させている利益を米国に還流させる際の課税は一度限り(現金・流動資産は15.5%、固定資産は8%に)減税される
  • 自営業やパートナーシップなどのパススルー事業体に対し事業所得の31万5000ドルまでに対し20%の税控除を設定
  • 相続税の引き下げ
  • 子供の税額控除拡大
  • 企業が海外で得た利益への課税引き下げ
  • 医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止。医療保険に加入していない個人に科す罰金を廃止する条項が含まれる。
米 税制改革法案

税制が連邦議会で抜本的に見直されるのは、レーガン政権下での1986年の税制改革法成立以来のことで歴史的なイベントの為、市場の注目点になっています。 広瀬孝雄さんの動画セミナーで税制改革法案のプロセスに ...

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減税の影響

米株
  • 恩恵を受ける:金融、小売り、航空、鉄道
  • 恩恵を受けない:病院、健康保険会社
  • 米国への資金還流(リパトリ)
  • 法人減税により米国企業の税引利益が10%近く増加する可能性(市場はその多くを株価に織り込んできたと思われる。)
アップル

・アップルは2000億ドル(20兆円)もの莫大な現金及びすぐに換金可能な有価証券(Marketable Securities)を大半が海外で保有しております。これまで海外で稼いだ利益を持ち帰ろうにも多額の税金を取られるので、仕方なく有価証券で運用しているのです。そのためアップル本体には現金がないためこれまで社債や借入金を通して株主還元プロジェクトを実施してきました。

・リパトリ減税によりアップルは海外にため込んだ現金を米国に持ち帰るのではないかとの予想があります。(恒久的に)

懸念点:

・今回のレパトリ減税では35%が15.5%(現金)になります。多くの企業がリパトリをすればドル高要因になります

・ドル高要因はアップルにとって減収減益にかなり影響するので更なる株主還元ができるかが懸念点になります。

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オバマケア廃止による影響

・個人の保険加入義務が廃止されることで、医療費や保険料の負担が増大するケースも出てくるとみられる。

 

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過去の減税実施の影響

・ロナルド・レーガン::在任期間1981年1月20日~1989年1月20日

・1度目の減税:1981年

・2度目の減税:1986年

レーガン大統領の一期目は前民主党政権から続くスタグフレーションの解決が課題であった。そこでインフレーションと失業に注目して政策を打ち出した。その主軸は社会保障費を縮小し、軍事費の拡大を通じて政府支出を拡大することと、減税、規制緩和、インフレ収束であった。 Wikipediaより

・減税額:現在の価値では1020億ドル。

・財政赤字が拡大したため、1982年には議会が減税を一部撤回し、法人税率を引き上げた。

・最終的に法人税率を 46%から 34%に引き下げ、個人所得の最高税率を 50%から 28%へ減税。

出所:tradingview.com

 

 

・ジョージ・W・ブッシュ:在任期間2001年1月20日~2009年1月20日

・2002年度から11年度までの10年間で約1兆3,500億ドルの減税を実施

・法人所得税率は 35%に、個人所得税の最高税率は 39.6%

2001年から2002年にかけ株価は-40%下落しています。それからは株価は回復し2007年6月にはプラス8%になっています。(ITバブル、テロ、アフガニスタン侵攻があったので比較できないかも)

出所:tradingview.com

まとめ

過去とも1期目は株価は下落しています。2期目から株価は上昇。ドルに関してはどちらも下落傾向にあります。(レーガン時では1985年9月にプラザ合意があり、ドル円は円高になりました。)

現在はうわさで買って事実で売る感じで株価は上値が重い感じになっています。

 

 

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