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仮想通貨リップル【XRP】は上昇するのか? 流動性と価値からの考察

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国内では、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行を含む大手金融機関、更にはSBI主導の「内外為替一元化コンソーシアム」にもRipple Solutionの採用。

海外でも、日本ータイ、米国ーメキシコ、シンガポールーインド、インドーアラブ首長国連邦の間で金融機関による Ripple Solutionを利用した国際送金のテストが開始されています。また、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレスも、米国ー英国間で Ripple Solutionを利用した事業者向け国際送金サービスを開始することを発表しました。

このように着々とリップル社のシステムが採用され今後ともシェアが拡大する可能性が高いと思われます。しかし現状の仮想通貨リップル【XRP】の価格は90円台でホルダーからしたら評価されていないように思われます。

先日の米取引所コインベースにリップルが上場するのではないかとの噂で95円あたりから115円に上昇しました。ですが上場が否定されるとすぐに下落し現在80円台になっています。

この現状から【XRP】は

  • 中央集権なので信用が無く普及には懐疑的なのか?
  • 上記の理由で流動性が作れないから100円以上の値を維持できないのか?
  • ブリッジ通貨で交換だけの用途の為、価値・価格はつけられないのか?
  • 価格の予想

このような疑問を「価値」・「流動性」・「価格」の面から考察し、【XRP】が投資に値するものなのかを判断したいと思います。

XRPの価値

価値とは

経済学における価値とは、直接的有用性から評価される「使用価値」と他の財との相対関係においての「交換価値」に分けられます。

通貨における機能は「交換の手段」・「価値の尺度」・「価値の貯蔵」になります。その機能を保つうえで必要なものは「信用」になります。「信用」があれば価値が形成され通貨の機能を使用できます。

XRP

リップル社が提唱する「価値のインターネット(Internet of Value)」。これは既存のドルや円などの通貨だけでなくあらゆる資産、ましてやtwitterやFacebookの「いいね」等、気持ちまでも「価値」として受け入れられればその「価値」をネット上で効率的に移動・交換させる事が可能になる。

【XRP】は通貨の機能、「交換の手段」・「価値の尺度」・「価値の貯蔵」が備わっている。またその機能を保てる「信用」・「流動性」・「実用性」も備わっている。その革命にリップルの【XRP】が使用されるため、潜在的な【XRP】の価値は計り知れないのではないかと思います。

(すでに日本では個人の価値を売買できる「Valu」というサービスがあり、フォロワー数・友達数で算出された価値をビットコインと交換することが可能となっています。)

現時点での目標は国際送金の効率化に取り組んでおり、ターゲットは「ドル/ユーロ」といった基軸通貨同士ではなく、何回も取引所を経由する「ドル/メキシコペソ」や「ユーロ/インドルピー」といったマイナー通貨での国際送金をターゲットに取り組んでいます。

信用:セキュリティー

リップルの合意システムは、ビットコインのプルーフ・オブ・ワークに対し、プルーフ・オブ・コネクトを採用しています。これはバリデーター(Validator)と呼ばれるマイクロソフトやCGIなどを含む金融機関を中心としたメンバーによって承認にされ、取引内容はメンバーにブロードキャストされ、80%以上の承認者が有効とした取引のみ台帳に記録されます。

この承認者のリストは、ユニーク・ノード・リスト(UNL)と呼ばれ、この仕組みによりビットコインと比較して数秒以内という速い取引を実現しています。

ビットコインのプルーフ・オブ・ワーク(Pow)ではマイニングによって信用が補償されています。ですがそのマイニングを行っている地域がほとんど中国で行われているということ。

その為、「PoW」の安全数値:51%が1つの地域ならば、その地域が結託することで51%攻撃を実現できてしまい、「PoW」の信用を任意に覆すことができてしまうということになります。

上記のことから、リップル社が選んだ信用できるバリデーターによるリップルの合意システムのほうが私的には信用できます。最近では「コバルト」と命名された新たなセキュリティーが発表されました。このことからシステムを強化でき陳腐化しない体制であることが分かります。

実用性と利便性

リップルは、国際決済サービス提供の為に、コルレス銀行が持つ余剰に重複した外国他店預けを、【XRP】のプールに1カ所にまとめることが可能です。同様に、世界の金融システムのあらゆる領域で、市場に参加する為に必要な担保の排除やコスト削減メリットを提供します。他の全ての金融手段に対する相互交換の場を提供するのです。

国際送金の詳細としては、現在のインフラだと外国為替(FX)市場を送金に利用して送金する場合、もし世界に100種類の通貨があったとすると通貨ペアの組合せは4,950通りになり、その全てにマーケット(市場)が必要になります。

もしここであなたが銀行だとして、全部で8行ある銀行(通貨)を考えてみましょう。支払いのために1つの銀行が7つの相手の銀行に持つ口座の数は7つありますよね。これが8行あるので組合せを考えると28個の口座が必要になることが分かります。

この数字はn個の銀行の組合せn*(n-1)/2の式で求められます。ここで、もしあなたが【XRP】を使っていたとすれば、口座(通貨)の数は1個で良くなる。リップルのシステムにより【XRP】一つを介して他の通貨と交換できるようになります。

出所:てにったーさんのtweetより

現在、ノストロ口座には国際送金に対応する為、約27兆ドルの通貨を保管しています。この残高は運用できない資金であり非効率なものとなっています。この資金がすべてとは言わないが【XRP】に置き換える事ができたら古いシステムから解放されて銀行が経費の削減が出来る事に留まらず、新しいビジネスモデルの構築を可能にしてくれます。

【XRP】の保有

まずは送金のための決済通貨として【XRP】が利用されるようになる。送金のための決済通貨として【XRP】が利用されるようになったら銀行はコスト削減、ノストロ口座の非効率な資金の代替えで【XRP】を保有したくなると思われる。

またUberやアマゾンといったいろんな通貨で決済が行われる企業、アップルのような海外にキャッシュを貯めている企業、VISAのようなエスクローを必要とする決済企業(B/Sに記載)までもが【XRP】を保有したくなると思われる。

【XRP】の価格変動リスクについては【XRP】価格が下落したらその下落分を補償するよう、リップル社やサードパーティーが銀行に補填分を支払う。その代わりもしXRPが上昇したら、その利益は全てサードパーティーが享受するというものです。これはサードパーティーがにとってはビジネス戦略として、銀行にとっては価格変動によるリスクヘッジができ【XRP】を送金に利用する事ができます。

この段階になるとブリッジ通貨やコスト削減の為の通貨ではなく、長期的な保有により通貨からデジタルアセット(資産)としての価値が形成されてくると思われる。

デジタルアセットになるとあらゆる価値との交換、すなわち「価値のインターネット」の実現が可能になってくる。このことは世界を変える革命的な価値を持っているということになるのではないでしょうか?。

XRPの流動性

流動性とは

経済学における流動性とは、交易上の商品などの資産がいかに容易に交換できるかを示す性質を言います。

例として、

貨幣と商品を交換するのは容易だが、トマトを他の商品と直に交換しようとすると、破損や腐敗などのリスクや運搬のコスト、交換相手を探す手間などが余計にかかってしまう。このような資産と資産を交換する行動において、資本が損失する度合いを指して、損失の少ないものを「流動性が高い」、多いものを「流動性が低い」と定義している。これらは、資産の価値がどの程度確実性を保持しているか、資産がどの程度の規模の市場を形成しているかに依存する。

出所:ウィキペディアより

XRPの流動性

リップル社は、XRPを使って通貨取引や決済に有利なスプレッドを提供する業者を対象に、計画的な配布を行っています。この奨励プログラムは、提供サイズ、未払い時間やスプレッドに対して、報酬を与えることにより、世界共通の媒介資産としてXRPの使用を加速させます。XRPの価格形成を構築するマーケットメイカーにリベートを与え、IOUではなくマーケットメイキングでのXRPの採用を刺激し、新しい資産に対するスプレッドが時と共に減少するのを助けます。これにより、マーケットメイカーにとっての変動制リスクが相殺され、XRPのアルゴリズム的な流通スケジュールが供給されます。

「第三の流動性供給者(銀行または銀行を代行する第三者マーケットメーカー)」の登場は、決済の環境を大きく変え、リップルの市場の拡大を加速させる。流動性の供給に参加するプレイヤーが増えるにつれて、市場の競争は激しくなり、競争によって導入と参加が一層拡大し、ネットワーク効果を生み出します。交換機能としてのXRPは、スプレッドを縮小し、市場に厚みをもたらすのです。

マーケットメーカーは、行内にFX取引デスクの無いリップル関連銀行の為にアウトソースの流動性プロバイダーとして機能し、国際的な支払い規模にアクセスします。FX市場で新しい回廊にアクセスすることができ、多様化による自己のFXリスクの管理を改善することが出来ます。銀行は、彼らのおかげでクレジットラインやノストロ口座の必要がなくなり、カウンターパーティーリスクも軽減できます。外部のマーケットメーカーからクロスボーダー支払いをする顧客に対し、流動性を提供して貰う事が可能になります。

ここで例を挙げます。あなたは決済通貨を安く購入したいとします。おそらく市場のレートよりも安く。そのためには、あなたは指値注文を入れて、あなたの手持ちの通貨で支払をしたがっている人たちが現れるのを待つ必要があります。(彼らは送金が目的なので即時性が要求されるため)成行注文を入れるはずです。指値注文していたあなたのXRPの買い注文は約定します。その結果、あなたは手持ちの通貨を彼らに売ってXRPを手に入れます。これと同様に、(UberやAirbnbのような)国際送金を頻繁に行う企業がXRPを手に入れるときは(急がないので)指値注文を入れて買おうとします。この行動は売買板を供給するマーケットメーキングにあたると言えます。というのも、このような行動はXRPの買い板の供給に相当するので、ブリッジ送金(=成行注文)をする人にとっては市場流動性が提供されたことに相当するからです。

なぜUberやAirbnbのような企業がXRPを安く手に入れたいかって? それは、もし彼らが支払うことの多い通貨ルートでXRPが決済通貨として利用可能ならば、彼らはあらかじめXRPを持っていた方がコストを安く送金できるからです。なぜならば、いざ送金をするという段階でXRPを買おうとすると成行注文になりスプレッドが大きくなってしまうからです。それよりも、急いでいない時に指値注文で購入しておいたXRPをあらかじめ保有しておいて、実際に送金に使うときは、XRP⇒相手先通貨の間だけ成行注文で両替を行う方が良いわけです。

したがって、もし Ripple が XRP を決済用通貨にできたら、たとえ金融機関がXRPを保有しなくても、世界中に送金をする企業がいて、彼らが(買い板を提供する)マーケットメーカーとしての役割を自ら進んで果たしてくれるし、彼らがどこかに安く送金する場合はXRPを使って成行注文で売買してくれるのです。これはXRPにとって大変大きな需要となるでしょう。

出所:Ripple総合まとめ(gtgox.com) David Schwartz氏の発言

【XRP】の価格

価格=「需要と供給」・「価値」・「希少性」から成り立つと思います。

【XRP】の「需要と供給」については【XRP】の発行上限はプログラム的に1000億XRP以上にならないことが保証されております。それに反して需要側は増加していきます。

上記での「XRPの価値」で記述した通り、【XRP】の「信用」・「利便性と実用性」により価値が上昇していきます。

その為、あらゆる金融機関や企業が【XRP】の使用や保有によりリップルネットワークの市場参加者となって流動性を高めます。

【XRP】の価格が上がれば価値を保持したくなる、すなわち【XRP】を保有したくなる人が多くなり供給が減少する可能性があります。

送金が目的の人は即時性が要求されるため成行注文を出し高めの価格でも【XRP】を買うと思う。まだ未開拓な【XRP】だからこそ、今後この現象が波及していき【XRP】の価格は上昇の可能性が高くなると思います。

価格の予測

リップルネットワークの開発者であるDavid Schwartz 氏のtweetでは「XRPを使って100万ドルを支払うには、XRPの価値は100万ドルが必要。但し、より高い価格は同じサイズの支払が市場をより少なく動かし、それらを安くさせることを意味する。より高いのが良いです。」とtweetしています。

これにより【XRP】は等価交換で使用されることが分かります。例えば、1ドル=100円、1XRP=100円とします。その時に日本から米国へ50万円送金する場合、

50万円 ⇒ 5000XRP ⇒ 5000USD になります。

送金分の金額と同等の【XRP】が使用される事が共通認識とするならば目先の【XRP】の価格の予測は「時価総額」を指標に使用したほうが良いのでは?と思います。

「現在、世界中で155兆米ドル以上の国際送金が行われています。」とリップル社のHPで記述されています。その記述をもとに想定すると、全ての送金にXRPが使われることは無いとして、仮にその10%のボリュームを【XRP】が代用したとします(初期値:1XRP=1ドル=100円と仮定する)。

155兆ドル*10%=15.5兆ドル

XRPの発行数は1,000億XRP(1000憶ドル) → XRPの数が足りません。なので単純に1XRP=155ドル(1万5500円)にならないと足らないことになります。

また”Crowd Conscious”と言う名のブロガーが仮にVisaやMastercardがXRPを導入した場合に何が起こり得るかについて同氏のブログ内にて示しました。

  • 仮にVisaがXRPを導入した場合、XRP1枚に対する価格は$229.742に上昇する。
  • 仮にMastercardがXRPを導入した場合、XRP1枚に対する価格は$90.35に上昇する。

【XRP】の時価総額が上記の国際送金の10%:15.5兆ドル、ノストロ口座の残高:27兆ドルになることが目先の指標になるのではないかと思います。

まとめ

「価値のインターネット(Internet of Value)」を実現するために設計された【XRP】。【XRP】は通貨の機能、「交換の手段」・「価値の尺度」・「価値の貯蔵」が備わっている。またその機能を保てる「信用」・「流動性」・「実用性」も備わっている。その革命を実現できる潜在的な【XRP】の価値は計り知れないのではないかと思います。

ただDavid Schwartz氏は以下の発言をしています。「もしあなたが電子メールを売り込む立場だったら、郵便が担ってきたあらゆる用途は電子メールが取って代わる、と言うかもしれません。この考え方は、100%誤っていると言えます。この考え方はまるで、郵便が持っていたシェアを電子メールが奪いとるかどうか思案しているようなものです。」

この発言のように【XRP】は送金だけしか利用目的がない、また肯定的に【XRP】がすべての送金シェアを奪える、等と考えるだけでは根本的な変化の規模を見誤ることにつながります。リップル社は先駆者であり、まだ誰も経験したことのないトラブルに見舞われ【XRP】ホルダーに損失をもたらす可能性もあります。未来はだれにも予測できませんが変化を見逃さないことが正しいリスクの取り方になると思われます。

David Schwartz氏は『XRPの価格はあなたがXRPにどの様な夢を抱くかによる。』という表現を使い、XRPの将来性を述べています。どのぐらいの期間で満足のいく価格になるのかはわかりませんが「価値のインターネット(Internet of Value)」を実現できるポテンシャルを持っている【XRP】は投資するに値するといって良いでしょう。

【XRP】を推奨するバイアスが強いですがご参考になれば幸いです。

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