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NO.4 ジレットモデル

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ジレットモデルとは「T字型替刃式安全カミソリ」を販売したジレット社が考案した「消耗品で利益を上げる」ビジネスモデルです。

1800年から1900年にかけてヒゲを剃る道具といえば今でも理髪店で使われている1枚刃の「ストレートエッジカミソリ」でした。このカミソリは手入れには高価な砥石が必要なうえ、手入れを怠ればすぐに顔にケガをしてしまい使いこなすには習熟が必要でした。その為、多くの男性たちはヒゲの手入れ又はカミソリの手入れをしてもらうため理髪店に通うしかありませんでした。

当時包装材メーカーのセールスマンをしていたキング・C・ジレットは、王冠栓を発明した雇い主ウィリアム・ペンターの「使い捨て製品を発売すれば客が安定する」との言葉をヒントに、薄い鋼の刃を使った使い捨てカミソリの発明を思いつきました。そして彼の発明に共鳴した機械技師ウイリアム・E・ニカーソンと共同で「アメリカン セーフティ レザー カンパニー」を1901年に設立し、カミソリの特許を申請しました。

1903年に製造・販売を開始し同年の売上げは本体51個と替刃168枚に過ぎなかった。

だがジレットは製品の普及を加速させるため前代未聞のキャンペーン本体を無料配布したところ、翌1904年には本体9万個と替刃12万枚に売上を伸ばした。さらに第一次世界大戦中の1918年には米国政府から衛生の為、何百万人もの兵士のためにジレット社に350万個のレザーセットと3,600万枚の刃を発注しました。ジレット社のカミソリの安全性と便利さにそれまで理髪店でヒゲ剃りを頼んでいた男性たちは自分で剃るという習慣を身に着けました。ジレット製品と毎日のヒゲ剃りの習慣が普及したためジレット社は世界最大のカミソリメーカーへと成長しました。

ジレットモデルを使用したサービスではプリンタやウォーターサーバーなどが例として挙げられます。

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メリット

・顧客の囲い込み・・・本体部部は無料または低価格で提供する為、顧客の購買意欲へのハードルが低く多くの顧客獲得が可能になる。また消耗品を自社製品でしか使用できない設計にすれば顧客は乗り換えがしずらくなる。

・安定的な定期収入・・・消耗品のリピート購入が発生する。本体部分を多く売ればそれだけ安定的な定期収入が見込める。

デメリット

・売上が上がらない場合のリスク・・・ジレットモデルは本体部分を赤字レベルの低価格に設定し新規顧客の獲得を目指すため、多額の初期投資費用と当初計画した売上が達成できなかったら多額の損失がでる。

・サードパーティからの互換品の販売・・・ジレットモデルは本体部分のコストを利益率の高い消耗品で補填する為、消耗品の価格は割高に設定されていることが多い。サードパーティは本体部分のコストを負担しなくていいので互換品を純正品より安く提供してくるので顧客は純正品を購入しなくなる恐れがあります。

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